玄の館 ブログの部屋
ガイド鏡 試してみたけど 色収差
2022
/
06
/
05
令和TNK
こんばんは。玄です。新・令和TNKで
ポタ赤にガイド鏡とCMOSカメラを付けてお気楽に撮
影してみよう、というチャレンジをしてみました。
木曜日の夜は思っていたよりも晴れたので、これはチャレンジしなくては…とテスト撮影開始です。構想だけはしてたんですが、準備を全然していなかったので、CMOSカメラのアダプターをどうするだのなんだのと、結構バタバタしてました(^^;
普段の星見台だと西半分しか見えないため、ポタ赤を北側のベランダに展開して、夏の対象を狙います。ガイド鏡だとファインダーも無いのと、当日は2等星も厳しいかも、というような霞んだ空でしたので、とありあえずベガからたどれるM57を狙ってみます。多少迷いましたが、ASI183MCだと、1インチセンサーなので広く使えば(ズルイ)探すのはそんなに難しくありません。
ガイド鏡でM57
ZWO ASI183MC 50mmF4.0ガイド鏡(200mm 30secx12 ゲイン217) FullHDサイズで撮影
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整
で、ピントを合わせ直して撮影に入りますが、なんか変です。まぁ、5cmという口径の小さい望遠鏡なので解像度が低めなのは仕方が無いとしても、M57の輪っかの穴が見えないんです。なんだかなぁ、と思いつつ撮影して、次はM13を狙います。こちらは1インチのセンサーを全部使った絵を載せておきます。こちらも、撮影中の1枚ずつは球状星団の星が分離せず、もやっとした形にしか見えません。しかも、フラットナー等を入れていないため、周辺画像は結構流れています。
ガイド鏡でM13
ZWO ASI183MC 50mmF4.0ガイド鏡(200mm 30secx12 ゲイン157)
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整
むむぅ。周辺画像はガマンするとしても、色収差はどうしようもありません。もっとも、そもそもガイド鏡は口径50mmF4と、アクロマート屈折としては結構無理があるスペックなので、撮影に向いているかと言えば絶対違います(^^;
電視観望で特定の波長を通してのモノクロとかなら多少マシかもしれませんし、QBPフィルターとかを通せばもしかしたらもっと行けるのかもしれませんが、あんまし凝ったことはしたくないので、とりあえずここでは「この鏡筒ではTNKに向いていない」という結論にします。
ただ、このままあきらめてしまったのではちょっと悔しいので、秘密兵器を引っ張り出します。SIGMA70-200mmF2.8EX HMSです。購入は2003年なので、もう20年近く前のレンズで、インナーズームなのに上を向けると望遠側に勝手にずれるというガタが来ているのですが、描写は悪くありません。これをTNKとして使うのは現時点ではズルいので、もうちょっと別の手を考えるつもりですが、とりあえずガイド鏡でもやっとした気持ちを晴らしたいので、試してみました。すると…
望遠レンズでM57
ZWO ASI183MC SIGMA 70-200mmF2.8EX(200mm F2.8 30secx12 ゲイン181) FullHDサイズで撮影
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整
なんということでしょう。ガイド鏡ではもやっとして穴が十分見えなかったM57が、撮影時点でくっきりとドーナツに見えます。写真は星がちょっと星型になってる気がしますが、多分、これ、電線にかかっていると思います(^^;
レンズは70-200mmのズームなので、70mm側で対象を探して、ぐぐっとズームアップすれば便利に拡大できます(実はピントも盛大にずれるので、ピント合わせ直しは必須)。うーむむ、これ、便利だぞ。
望遠レンズでM13
ZWO ASI183MC SIGMA 70-200mmF2.8EX(200mm F2.8 30secx12 ゲイン201)
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整
調子に乗ってM13も撮影してみました。今度はちゃんと星々が分離して見えますし、周辺までピシッとしてます(極軸合わせがてきとーなので、星が流れているのはご愛敬)。星像としてきちんと設計されたED望遠鏡とかにはかなわないかもしれませんが、お手軽撮影としてはこんなもんでしょう。問題は、このクラスの望遠レンズは今や20万円前後があたりまえで、中古で導入したとしても6-8万円してしまう、というところでしょうか。当時は購入価格で9万円ぐらいだったんですけどねぇ(遠い目)
さて、となると、TNKで安価に導入するとなれば、アレでしょうか、アレ。一応、次の手は考えていますので、また晴れたらチャレンジしてみたいと思います。
…つづく。
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