玄の館 ブログの部屋
もうひとつ ズームで試す TNK (キットレンズでM57)
2022
/
06
/
13
令和TNK
こんばんは。玄です。
すっかり迷走?してきた「令和TNK」ですが、少しずつ形になりそうになってきました。とは言っても結局電視観望に限りなく近づいているんですけどね。
前回は
口径50mmF4アクロマートガイド鏡を利用して、色収差に玉砕し、70-200mmF2.8という反則技の望遠レンズを使う
といい感じになりそうだ、というところまででした。
望遠レンズが使えそうだ、というところで、今回はもっと安価で手に入りやすい?、ダブルズームキットの望遠ズームレンズを使うことにします。使ったのはCanon EF-S 55-250mmF4-5.6 IS IIです。
このレンズは
Canon KissX5を買ったときにレンズキットとして付いてきた
ものです。ボディはとっくに売り払ってしまったのですが、レンズは色々使い勝手がいい(と思っていた)ので手元に残っていたものです。ほぼ使っていませんが(^^;
今は一眼レフカメラもだんだん減っているので、新品のダブルズームキットを買うのはお勧めしにくいのですが、レンズ自体の中古であれば1万円前後で手に入るようです。ダブルズームとして欲しいなら、カメラ付きで中古を買うという手もあります。が、そこまでズームするなら、いっそのこと18-200mmぐらいの高倍率ズームを中古で買うのもアリかもしれません。画質の懸念は残りますが、Canon純正のEF-S18-200mmF3.5-5.6でも、3万円弱であるみたいです。ちょっと気になる…
ただ、このレンズに限らず、キットレンズクラスのレンズは、三脚座が付きません。CMOSカメラの三脚ネジ側から支えてもいいのですが、かなり無理がありますし、カメラによってはそれもありませんので、何らかの三脚座が欲しくなります。ネットをさまよってみると、サードパーティーの三脚座もいくつかありますが、レンズ径や取り付け場所の関係でちゃんと使えるかどうかは、買って見なけりゃ分からんかも…というところです。
今回は、とりあえず先日の70-200mmF2.8EXについている三脚座を使ってみました。内径が68mmほどで、そのままだとちょっとスカスカなので、ISやAFの切り替えスイッチがある部分にペットボトルを帯状に切り取ったものをひと巻きして、なんとなく固定してみました。レンズやカメラが軽いので、こんないーかげんな固定でもそこそこ行けそうです。ただ、三脚座を緩めてカメラを回転させるのは無理があります。今回はカメラアダプターを介して接続しているので無理ですが、最終的にCeres-Cとかを使う時はアイピースアダプターを使うようになるので、カメラ側で回転させれば何とかなるだろうと思います。
こと座付近with電線
ZWO ASI183MC Canon EF-S55-250mm4-5.6IS(50mm F4.0 0.9sec ゲイン426(Max))
スカイメモS
赤道儀は前回同様、スカイメモSです。今回、ちょっとだけ極軸合わせをしっかりやりました。と言っても極軸望遠鏡の中心ではなく、それっぽい時角の所に簡単に入れただけです。問題はそこではなくて、部屋から出たばかりだったり、PCをいじって目が暗闇に鳴れていないときに、油断すると三脚を蹴ってしまったことです。2回ぐらいやらかしました(^^;。2回目は「もういいや、そんなに狂ってないだろう」と思って続行したら、実は盛大にずれていたというオチ付きです…
さて、肝心の写りです。2010年以降ぐらいの、デジタル化対応になったキットレンズだと、結構写りも良くて、色収差も抑えられてたりします。まずは55mmでこと座を狙いますが、1インチの183MCの画角をフルに使えば、こと座が余裕で入ります。なかなか良い感じです。電線越しなのは、もうしょうがないんですが(^^;
ここからズームアップしてM57を狙いますが、ズームに伴ってピントは盛大にずれます。この辺、カメラを使っている時はあんまし気にならないので、もしかしたらカメラ側で自動的にピント調整とかされてるんでしょうか…?ま、どっちでもいいんですが(^^;
望遠キットレンズでM57
ZWO ASI183MC Canon EF-S55-250mm4-5.6IS(250mm F5.6 20secx12 ゲイン305) FullHDサイズで撮影
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整
250mmまでズームアップして、フルHDまでクロップすると、M57もなかなか大きく写ります。問題は、ここからピント合わせするのがなかなか困難だという事です。もしかしたらバーチノフマスクとか使えばもっとしっかり合わせられるのかもしれませんが、それは今後の課題とします。問題はピントリングの操作性で、「遊び」の部分でピント合わせをしなければならないぐらい微妙です。この辺はちょっとネックになるかもしれません。
星の写りを見ると、もう一歩な感じはしますが、この辺電線の影響やピントの調整によって、もう少しマシになるかもしれません。M57の写りそのものは、
先日の70-200mmF2.8より
、もしかしたらいいかも?というレベルです。露出含めて諸条件を合わせていないのでなんとも言えませんが、250mmまでズームアップしてあるのも効果はありそうです。ズームレンズなので、もう少し引いて撮影してもいいかもしれません。とにかく、これなら色々遊べそうな予感はします。
天体の導入方法等も含めて、まだまだ課題は多そうですが、ここまで写るのなら、令和のTNKとしてはこれで行けそうな気がします。後は、今の1インチセンサーのZWO183MCではなくて、安価なCeres-Cとかで実際に試してみなければというところですが…まぁ、その前にもう少し遊んでみるつもりです。
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