もうひとつ 遊べる写せる ズームかな (ズームレンズでM13)


令和のTNKとして、これなら行ける!と感じたズームレンズ、Canon EF-S55-250mmF4-5.6ISですが、6月12日の数少ない晴れ間に撮影したものがまだあるので出してみます。と言っても、この時期は他にあまり手ごろな被写体が無いので、前回のガイド鏡や70-200mmF2.8でも撮影していたM13です。

M13トリミング
キットズームでM13 トリミング 2022年6月
ZWO ASI183MC Canon EF-S55-250mm4-5.6IS(250mm F5.6 60secx12 ゲイン225)トリミング
スカイメモSでノータッチガイド YIMGでスタック+PaintShopPro+YIMGで調整

実は、M13は自分でも導入が苦手な星団の一つだったりします。ヘラクレス座が少し探しにくいのに加えて、ほぼ真上近くまで上がるのでファインダーを覗きにくいというのもあります。ただ、赤道儀で、かつこんな風にズームレンズで比較的広い視界を得られる場合、M57が入っていればそこから赤経だけを変えていけば、ギリ入るぐらいの位置にいます。なんとか見つけることができました。

今回あれこれ試している間に三脚を蹴り飛ばして極軸がずれたりしてたのですが、なんとか元に戻して撮影したものです。1分の露出でもそこそこガイドできているとは思うのですが、やはりピントがいまひとつというか、レンズの収差っぽいのが出ているのが分かります。ただ、TNKとしてはここまで写ればとりあえず合格でしょう。

キットズームでM13 トリミング無し 2022年6月

ちなみに1インチの全部を使った状態だとこんな感じです。これだけ広い範囲が写れば収差もそれほど目立たないのですが、小さい撮像素子で中央部だけクローズアップする形だとピントの精度とかも含めて少し厳しいかもしれません。

キットズームとポタ赤でTNKシステム

システムとしてはこんな感じです。ケーブル類を外した後なのでシンプルには見えますが、実際にはカメラのUSBケーブルと、必要に応じてスカイメモの電源ケーブルが必要になります。後はPCが必要ですね。でもまぁ、これだけと言えばこれだけなので、PCを除けば片手でひょいと持って運ぶことも可能です。レンズ側が軽いので、アリガタをホールドする位置を調整すれば、もしかしたらウェイトレスで行けるかもしれません。

なかなか面白そうなTNKシステムになってきたとは思いますが、まだ検証しておきたいことは残っています。色々あってカメラ(Ceres-C)を買うのはちょっと後になりそうなのですが、晴れ間があれば試してみたいと思います。

・センサーの小さいCMOSカメラでも使えるのか?
・ファインダー代わりの指標が付けられるか?
・ピント合わせをもう少し正確にできるか?(バーチノフマスク?)
・赤い星雲をしっかり撮れるか?
・市販の安価な三脚座を使えるか?
・全部揃えると価格はどうなる?
・発展性はあるのか?


…まだまだかかりそう遊べそうです…。

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