久々に しっかり撮れる 夜もある


こんばんは。/玄です。
戻り梅雨なのかどうかはわかりませんが、蒸し暑い日が続きます。満月期ですし、こんな天気だと夏の対象もいつ撮れるようになるかわからんよなぁ、と思っていたら、日曜日の夜は自分ちの周りだけ一時的に良く晴れそうな予報になっていました。日没時間帯は確かに比較的良く晴れてました。これはもしかしたら…!

しばらくTNKとかで遊んでいたのですが、これは久々にガイド撮影でガッツリやってみたくなります。まぁ自宅からなので大したものは撮れないでしょうが、夏のメジャーなヤツならそれっぽく行けるでしょう。

問題は何で撮るかです。銀河の時期でもないからリチャード君は置いといて、なるべく手軽に撮りたいのと時間が無いのでギガントの展開もちょっとやめておきたい。となると光圀さんと、まだ夏時期に試せていない冷却CMOSか、あるいは手軽に指令とデジカメで行くか…。(※機材の名前がコードネームになっていて分かりにくいのはごめんなさい)

今回は最後の組み合わせ、プロミナー指令(PROMINAR TX07T 350mmF4.0)にCBPフィルターをかましてデジカメ(KissX9 HKIR)で行くことにしました。ただ、星見台のEM姫(EM200)だと、極軸が合わせられないのでガイド撮影が必須です。現状の指令のマウントにはガイド鏡が付きませんので、そこから行かなければなりません。ふひー。

なんとかガイド撮影にこぎつけたが、雲にやられている指令の図。ぶら下げたラズパイのランプがまぶしい。
プロミナーにガイド鏡を付けて天の川を狙う 2022年7月
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 1/2sec ISO 6400)


月齢17の明るい月が出るまでの間に何らかの検討をしなければなりません。暑さでややぼうぅっとする頭を振り絞って何かマウントできるものは無いかと考えます。

「…!そういえば、過去にSXPにガイド鏡を付けるために作ったアングルアダプタがあったよな!?」

思い出しました。赤道儀本体とアリミゾマウントとの間に板をかまして更にL型に曲げて、1/4ネジを付けられるようにしたものが…はたして出てきました。よく保存してたもんです。取り付けて見るとこんな感じになります。一応、アルカスイス互換プレートが取り付けられて、ASI120MMminiを付けることができました。L型になっているのでアリミゾの固定ネジは反対側に設置する必要がありますが、なんとかなりました。赤道儀に乗せて撮影状態にしたのが最初の写真です。ふうううぅぅ。

プロミナー用のマウントにガイド鏡を付ける 2022年7月

ガイド撮影も久しぶりです。そーいえばラズパイはどこに置いた?タブレットの充電は…一応大丈夫だ。ASI120MMminiのケーブルが短いのでラズパイ本体を置く場所が…無い!

とかバタバタしましたが、なんとかガイド撮影できるレベルまで持ってきました。対象は天の川が昇ってきていたので、一番メジャーどころのM8-M20辺りです。M20と猫の肉球辺りも入れようとしたら、ずいぶんと窮屈なアングルになってしまいましたが、まぁいいでしょう。やや南寄りのアングルになってしまいましたが、その分NGC6544(左下の球状星団)も入ってくれました。結果オーライです。考えてみたらCBPフィルターとちゃんとしたレンズ系でがっつり撮影したのは初めてかもしれません。思ってたよりもいい感じで出てくれています。

M8,M20付近 CBPフィルター 2022年7月
FUJIFILM X-T1 KOWA PROMINAR+TX07T CBPフィルター(350mm F4.0 112sec x18 ISO1600)
タカハシ EM200赤道儀 75mmF2.8+ASI120MMmini Air:ラズパイ+PHD2でオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

実は撮影準備にずいぶんと時間がかかって(そりゃあガイド鏡のマウントから考えてたら時間かかるわな…)撮影ができるようになった時にはほぼ月の出の時間でした。更に!何故か被写体の方角だけに雲が出て来て…まぁ、あるあるですね。それでも全部で2分×24枚撮影した中で、18枚は一応使えるレベルでしたから、なんとかなった方でしょう。

とりあえずこのマウント方法で問題なく使えそうだというのは分かりました。ただ、こうしてマウントを付けたまま運搬するにはちょっとかさばるんだよな…。
後はラズパイの固定方法ですね。今回は間に合わなかったのでUSBケーブルの固定力だけで赤道儀にぶら下げるという力業?で逃げたのですが、良い子は真似してはいけません(^^;。簡単なケースか袋に入れて赤道儀の適当な所にぶら下げられるようにしてやるのが早いとは思います。

課題が色々見つかったのですが、逆に言えば改善代がまだまだあるということで、快適に撮影できるように工夫を進めていきたいと思います。今回、実はもっと大きな問題があって、撮影当日は、実はパンスターズ彗星(C/2017 K2)とM10がまだ接近している日でした。被写体はそっちにすべきだろ!という批判は、甘んじて受けます。はい、そうですよね…(^^;;
このまま、21日深夜の火星食も忘れてしまいそうだな…

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