星の中 コラボで写す 紅い雲 (M16,M17)
先週金曜日に宅撮りで撮影した夏の対象です。彗星がなんとか見つかったので、引き続いて夏の赤いのにチャレンジしてみることにしました。
いや実は、彗星撮影は導入にすごく苦労してしまっていました。そもそも3等星はちょっと見えないかな、というレベルの明るい空ですし、プロミナー指令にはファインダーが付いていないので、手動で導入するのは無理なんです。例によって目盛環で合わせるのですが、基準のアンタレスを入れたつもりが隣のアルニヤトだったり、合わせ直した後も目盛を読み間違えたりと、3回ぐらい間違って「いないなぁ」と思いつつ、ようやく導入できたものでした。結構苦労してます(^^;
M16,M17

Canon KissX9(HKIR) KOWA PROMINAR+TX07T (350mm F4.0 120sec x24 ISO800)CBPフィルター
EM-200 ASI120MMmini+75mmF2.8+ラズパイPHD2でオートガイド。ステライメージ+PaintShopPro+IrfanViewで画像処理
それでも、次の被写体、M16とM17だと、いずれかが視野の端っこにでも入っていればなんとかわかるので、目盛環を使うのはいっしょなのですが比較的スムーズに導入できました。
ただ、ISO1600で2分露出してみたところ、ヒストグラムを見ると結構右に寄ってます。まぁ、最終形態はあまり変わらないのかもしれませんが、どうせならノイズは少ない方がいいよな、と思って今回の被写体はISO800にしています。今までTNK撮影ばっかりで、ISOを目いっぱい上げて短時間撮影をしていたことを考えると、ISO800での撮影はなんだか妙な気がしますが、オートガイドで長時間撮影ができているので、とりあえずはあまり考えずに行くことにしてます(^^;
結果はごらんの通りで、市街地で撮影したにしては、そこそこ写っているのではないかと思います。自宅でここまで撮れるなら、自分としては十分だと思ってます。
遠征撮影による淡いところの描写にはかなわないと思うのですが、総露出は24枚で48分なので、この2倍ぐらい露出をかければもう少しスムーズな画像になるかもしれませんし、もうちょっと淡いところも出てくれるかもしれません。ただ、市街地だと背景の「むら」はどうしようもなくて、画像処理の段階でかなり苦労させられます。特に天の川の中のこんな星雲だと、むらなんだか周辺の天の川なんだか星雲なんだかが分かりません。不自然にならない程度にてきとーに処理を進めますが、元々がてきとー処理なのでどうしてもむらは残っています。まぁ、先日の彗星ほどではないかな?
背景を整理するなら、もっと長焦点で単体を狙った方がいいとは思うのですが、この日は風も強かったので、これ以上は無理って感じでした。本当はギガントを引っ張り出したいところですが、しばらくはお預けになりそうです。
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