もうひとつ 花を狙って 苦しめば (NGC6357 彼岸花星雲)


こんばんは。玄です。
8月18日の夜にデメキン星雲を撮影しましたが、時間がちょっとありそうだったので、もう一つの赤いヤツ、NGC6357、いわゆる彼岸花星雲を狙ってみました。

NGC6357 彼岸花星雲 2022年8月
Canon KissX9(HKIR) KOWA PROMINAR+TX07T (350mm F4.0 120sec x22 ISO1600)CBPフィルター
EM-200 ASI120MMmini+75mmF2.8+ラズパイPHD2でオートガイド。ステライメージ+PaintShopPro+IrfanViewで画像処理

同じような感じで撮れるかな?と期待したのですが、時間的に遅くなって沈みかけていたこと、低空の影響と、更に月の出の影響があったみたいで、光害やムラがひどくなったこと、などから、ちょっと満足できないな…という結果になってしまいました。やはり、デメキン星雲を撮影した時に既に視界に入っているのだから、同一視野で撮影した方がよかったんじゃね?という感じです。なかなか難しい画角ではあるんですが…。

実は、彼岸花星雲に被写体を写すときに一回トラブルをやらかしてます。それで月の出に間に合わなかったんですね。撮影は26枚とデメキン星雲と同等なんですが、最後の月紅い&低空の影響を受けた4枚ほどをカットしています。

トラブルというのは…。
EM-200は手動導入なので、デメキン星雲からコントローラーのボタンを押す秒数でこんなもんか?と導入して、テスト撮影をして構図を確認して撮影に入ります。撮影前にPHD2のオートガイドをスタートして、後はシャッターを押すだけ♪。

…EM-200を古くから使われている方はこの手順に落とし穴があることが分かる人がいるかもしれません。そう、コントローラーの増速スイッチを切り替え忘れてしまったのです。オートガイドを始めた直後は、一見うまくガイドされているように見えます。しかし、いざ制御信号がはいると、モーターは倍速で動くのでとんでもない振れ方をしてしまうんですね。撮影開始後、のほほーんとコーヒーでも飲みながら…とコーヒーを入れて一息ついてタブレットを見た所…

ありえないガイドグラフを吐き出すPHD2 2022年8月

…!!?なんぢゃこのブレ方は!!? …(思考4秒)…はっ!(気が付いた)

あわてて取って返してカメラのタイマーを止めて、コントローラーの増速スイッチを切り替え。落ち着いたところでタイマーを再スタートとなったのでした。

そうこうしている間に対象高度はどんどん低くなっていきます。写真の右下、デメキン星雲が写っているんですが、スタックしてみるとこの部分がずいぶんと流れてしまっています。部分的に流れる理由なんて基本は無いので、恐らく大気誤差が影響しているんじゃないかと思いますが、それぐらい低い所を狙ってたんですよね…。ムラ取りが大変になるわけです(取りきれてませんが)

写りの淡い星雲ですので、構図を決めるのはちょっと大変なんですが、やはりここはデメキンと彼岸花、両方入れた構図で撮影するのが正解だったようです。次はもう少し暗い場所で来年狙ってみるかな…。

NGC6357 彼岸花星雲中心部トリミング 2022年8月

いちおうトリミングしたのも載せておきましょう。周辺部のムラムラなところが無ければ、一応それなりに見える形にはなります。自宅から撮れるのだからそーんなに贅沢はできないのですが、もうちょっとしっかり撮れそうな気はしますね…。

プロミナー指令の撮影システム 2022年8月

ちなみに撮影システムはこんな感じです。前回の北アメリカ等を撮影した時と同じなんですが、L型ブラケットの向きを上向きにしたので、撤収などをした後、そのまんま普通に床起きできるようになりました。L型ブラケットは赤道儀側に付けてもいいのですが、この辺をどうするかは今後の課題でもあります。まぁ、当面はこの形で行ってみるかな。後は、ラズパイを固定する方法をもうちょっと検討ですね。
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