つかの間の 晴れを狙えど 白くなり (M45,M42 L画像のみ)


こんばんは。玄です。土曜日の夜は思っていたよりも晴れ間が広がったので、久々に冷却CMOS撮影にチャレンジしてみました。が、結局途中南中を迎えたり、曇ったりでL画像しか撮れず、今一つの結果となりました。

まぁ、まだ少し見られる形のM42、オリオン大星雲です。

L画像だけで終わってしまったM42 2022年11月
ZWO ASI1600MMCool BORG 107FL+マルチフラットナー(648mm F6.0 L120secx17のみ Gain139 総露出34分)
iOptron CEM25EC 75mmF2.8 ASI120MMmini+ASI Airでオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

そしてこちらは最初に撮ったM45、すばるです。7枚ほど撮影したところで確認に出て見ると、カメラが三脚に当たる直前でした。あえなく終了。むむむ、もうすばるが南中する時期になっていたか。知らぬ間に南中を迎えるとはなんちゅうことか…。

南中を迎えるとはなんちゅうことだ…すばる 2022年11月
撮影データは基本上のM42と同じ。露出のみL120secx6

以下、例によって?トラブル記になります。ちょっと長めになってしまったのでお時間のある方のみお楽しみください…。

さて、冷却CMOSは、まだ紹介しきれていないのですが、ほぼ1年ほど前に導入したZWO ASI1600MM Coolです。同時にASIAIRとASI120MMminiも導入して、これで冷却CMOSデビュー、となっていたのですが、意外と使わないままほとんど1年が経過してしまいました。その間にもASIAIRはバージョンアップが進んで色んなことができるようになっているようですが、その辺も含めて確認しておかねば、と常々思っていました。思っているだけで動かないのはいつもの事なんですが。

庭先での撮影は先日のM45チャレンジや、月食撮影など、とりあえず使えそうなことは感触として得ていたので、テストができる間に自宅での冷却CMOS撮影に再チャレンジしておこうと思ったわけです。まぁ、土曜日の夕方には雲が広がっていて「あちゃ、これはASIAIRのバージョンアップの確認ぐらいかな」と思っていました。が、夕食を終えて再度外を眺めて見ると、なんと晴れているではないですか。お告げ(GPV)では、夜半には曇りそうなんですが、日曜日以降はちょっと天候が崩れそうなので、テストできるなら今のうちに…と望遠鏡を出すことにしました。

とりあえず光圀さんにASI1600MM CoolとASIAIRを取り付けてスタンバイします。その上でタブレットでASIAIRを立ち上げて接続すると、案の定アップデートがかかります。この辺は想定内だったので慌てず進められました。

望遠鏡のセッティングとしては、カメラ以外は先日の月食の時とほぼ同じです。違うのは電源系ぐらいでしょうか。しばらく使っていなかったのでASI120MMminiのガイドケーブルの接続を忘れる所でした。

で、問題はここからです。ASIAIRで最初に撮影するときも迷った記憶があるのですが、どうすればよかったのかスッキリ忘れています。この辺、アプリのホーム的なページが無いのがネックと言えばネックでしょうか。ピント合わせは、「FOCUS」モードにすれば良いのだと思うのですが、そこから星を拡大する方法が分からず苦戦しました。こんな時に限って頼みの綱の天リフのASIAIR紹介のページが繋がらなかったりします(何故

ま、まぁ、ピントは星像を見ながらそれっぽい所に持って行けばいいのでまだなんとかなりますが、構図を決めるのに、撮影プレビューの一部しか見えません、というか「FOCUS」モードのままです。

あれ?撮影シーケンスを設定するのはどうやるんだったっけ?最近のレビューを見ていると確か「PLAN」で…

と、PLANを開いてみるのですが、なんだかお勧め天体が出てくるだけで、撮影そのもののシーケンスが組めそうにありません。おやぁ?と思ってネットをさまよっているうちに、ようやくたどり着きました。カメラアイコンで撮影モードにして、今まで「FOCUS」しか出ていなかった文字をタップすると、そこにPreviewとかAutorunとかのメニューが出てきます。(あれ?PLANもここにあった?)これをタップすればそれぞれの設定画面に飛ぶわけです。必要なのはPLANではなく、AUTORUNでした。むむぅ、これだけのことなんだけどそれを見つけるのに少し時間を浪費してしまいました。やっぱりたまには使ってやらないといけませんね。

もう一つの問題は、画角というか構図が決められないということでした。FOCUSやPreviewでは拡大画面しか得られず、縦横も不明な状態でした。M45の時はなんとか4Binでそれっぽくできたのですが、M42の時は縦構図のつもりが、撮影した結果を見ると横構図になっていたりで、何が何だか分からない状態です。これは現場では分からないままで、次回の課題なんですが、どこかでもう一度テストして確認方法を明確にしておく必要がありますね…。画像部分をタップすれば各種アイコンの表示のないモードになるらしいので、その状態でピンチイン/アウトができるのかもしれません。いずれ試してみたいと思います。

ASIAIRは非常に多機能で、ソフトのバージョンアップが行われるたびに機能が追加されたりで、そうした新機能の紹介は結構あるのですが、それぞれの基本動作をどうやるのか、簡単にまとめたページを作っておく必要がありそうな気がします。こんなに迷うのは私ぐらいなのかなぁ。

ええと、FOCUSモードで拡大するには、過去のバージョンだと右下の虫メガネマークのようですが、今は左端の虫メガネマークのようです。元に戻す方法は…見えている画面をタップ?

庭撮りですばるを狙うが…2022年11月

と、とりあえず、なんとかすばるを導入して撮影は開始できました。前回のKiSSX9で撮影した時はCBPフィルターをしていて、それが悪さをしていて今一つ表現が進まなかったのかも、ということで今回はノーフィルター(というかLRGB)でチャレンジになります。よし、なんとかこれで…と思って進めていて、一応チェックのため庭に出てみた所で気が付きました。

…カメラが三脚に当たりそうじゃん。

いやもう、今すぐにでも当たってしまいそうでした。これはアカン、ということでここで終了です。使いこなしている方なら赤道儀とASIAIRが繋がっていてプレートソルブして反転しても同じ画角で…ということもできるのかもしれませんが、極軸も合ってないしプレートソルブなにそれ状態ではうまく行きません。ここは素直に次の可能そうな被写体に向けるのが吉でしょう。

ということで次は登ってきているオリオン、M42に筒を向けることにしました。ここで、画角や縦横で迷ったんですね。プレビューで見るとオリオンが横向き(=縦画角)になっているので、これでいいじゃん、と思って撮影を開始したのですが、何故か横画角になってました。

今度は時間に余裕のあるはずのM42を狙う 2022年11月

ま、まぁその辺はなんとかなるとして、失敗したのはちょっと欲張ってL画像を2分×20枚にしてしまったことでしょうか。普通はそんなもんだと思いますが、この日は夜半から雲が出てくる予報…まぁ、思ってたより晴れているので行けるだろう、と甘く見たのが運の尽き。

L画像を撮り終えて、R画像に入った直後、なんかガイドがあばれまくります。ガイド画面を出してみると、星がありません(!)

慌てて外に出て見ると、まだ星は見えているものの、結構とぎれとぎれに雲が飛んできていました。いやいや、これだとガイドはまともに行きません。極軸が合ってないので常に補正がかかっている現状では、ガイド無し=撮影不可となります。ということで、あえなく終了。

次は、PA(極軸支援)を少し使って、もう少し極軸を追い込んでからスタートするかな。

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