玄の館 ブログの部屋
久々の ギガントで狙う 緑星 (ZTF彗星 C/2022 E3)
2023
/
01
/
29
天体写真
こんばんは。昨夜の遠征でまだ寝不足が取れていない玄です。今日は早く寝よう…
さて、昨夜は関東地方夜半から結構晴れそうな予報でした。とは言えほぼ上弦の月が夜半まで出ているので、狙いはほぼ一択、ZTF彗星(C/2022E3)です。今これを撮らずして何を撮る!
ということでやってきましたいつもの毘沙門。ここは北の空がちょいと明るいのですが、それでも自宅付近よりはかなり良い条件ですし、他に撮るものがあれば色々可能性が広がるので遠征してきました。現地には星仲間2人も既に到着して機材を広げていました。
Canon PowerShotG5XmkII CanonZoom 8.8-44mmF1.8-2.8(8.8mm F1.8 15sec ISO 3200)
今回もがんばって三式展開です。まずは
前回の実績もそこそこ良かった
プロミナー指令+まる子(CEM25EC)です。プロミナー指令は2020年にTX07-Tに変更してあるので、フィルターを入れることができます。今回は北の空が少し明るい、ということでCBPフィルターを入れてみました。結果はそこそこ良い気配ですが、処理はまだです…。
続いてギガント+みぞかさん(AXJ)を展開します。今回は月が沈む辺りから風もかなり弱まってきていて、これなら行ける!と踏みました。ただ、彗星の移動速度がかなり速いことと、露出時間はあまり延ばせそうにないので、みぞかさんを信じてノータッチ1分露出連写で行きます。
そして3式目。前回はOM-1にM.ZD40-150mmF2.8を使ったらピントが合わない(丁度合焦する点を電子フォーカスのステップが飛ばしてしまう)状態だったので、確実に撮影出来そうなEOS60D+SIGMA150mmF2.8Macroを、スカイメモSに載せます。これで長い尾が出ててもなんとかなるでしょう(てきとー)
ということで、最終的には3式を展開し、全てがZTF彗星を向くというなかなか壮観な眺めになりました。しかも、ZTFは北極星の近くにありますので、いずれも筒が北を向いています。まるでカタログ写真の恰好ではないですか。あまり深い意味はないけど、なんとなくかっこええぞ。
さあ、こんな風の穏やかな夜は1年ぶりだろうか(むっちゃ寒いけど)。60mm砲(150mmF2.8)、90mm砲(350mmF4)、そして300mm砲(ギガント)、ZTF彗星に狙いを定めよ。ターゲットスコープオープン! てえっ!
Canon KissX9(HKIR) Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 60sec x8 ISO 1600)
Vixen AXJ赤道儀ノータッチガイド YIMG+PaintShopProとIrfanViewで調整
いや実際は順番に撮影を始めているのですが、3本並んで北を向く機会なんて、こんなことでも無ければ、いやこの先二度とないかもしれません。それぞれにそれなりの結果が得られているのですが、今日の所はとりあえずギガントの結果を8枚ほどスタックして処理してみました。必ずしもしっかりしたテイルが捉えられているわけではありませんが、イオンテイルがスッと伸びているのは確認できました。
コマの形がなーんとなく扁平だったり、大きく広がったヘッド部分が彗星らしくてカッコ良かったり、色々興味深い写りになっています。ギガントの1200mmで狙えていい結果が出せました。まだもう少し枚数があるので、時間があれば処理してみたいとは思います。
ちなみに、こちらは同じYIMGで処理しているのですが、「移動モード」で星も彗星も止めて処理できるのがありましたので、そちらで処理してみました。ちょっとだけノイジーな感じになって、イオンテイルが少しぼやけている気もします。ただ、星が止まって見えるのはそれはそれで魅力的なんですよね。
今回のZTFは移動速度が速いので、色々試してみたいとは思います。しばらくは処理で遊べるかな…。
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