目指すのは 三つ子の銀河の その先の (しし座トリオ M65,M66,NGC3628)


こんばんは。玄です。金曜日の夜は良く晴れたのですが、お告げ(GPV)は夜半から少し雲が出るということだったので特に遠征はせず、自宅での撮影にチャレンジしてました。まぁ、色々調整して見たかったこともあったわけです。

平日なので撮影のタイミングは少し遅めでした。西に傾き始めたZTF彗星を狙った後、高く上がってきたしし座のトリオ銀河、M65,M66,NGC3628を狙ってみました。自宅からだと光害の関係でそれほど写らないかな…とは思ったものの、相手は銀河なのでノーフィルターでチャレンジです。

自宅からしし座トリオ ASI183MC 2023年2月
ZWO ASI183MC KOWA PROMINAR+TX07T(350mm F4.0 120sec x20(40分) Gain111)
タカハシ EM200赤道儀 200mmF4+ASI120MMmini+ASIAirでオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

まぁ、40分かけて撮影できたので自宅から撮影した割にはそこそこの結果にはなったと思います。ただ…

ノイジー!


ダークもフラットもなんとか処理したのでそれなりの結果にはまぁなりました。1インチのセンサーなので350mmの短い焦点距離でもそれなりの大きさで銀河が写っています。トリミングしてみればそれぞれの形もしっかり分かってなかなか楽しいものはあります。

しし座トリオクローズアップ やっぱりノイジー

ただ…。

ノイジー!


い、いやまぁ、そもそもASI183MCは1インチ2,000万画素の極小画素センサーですので、そもそもこうしたディープスカイにはそんなに向いては無いんですよね。なので2分20枚では全然足りない感じです。ええ、わかってましたよ。分かってたんですが、やっぱり

ノイジー!


ええ、もういいですね。すんません。

さて、実はこの日の目的はこのディープスカイの撮影ではありませんでした。ある意味この辺はおまけです。おまけなんだからテスト的にASI183MCで久々にディープスカイでも撮影してみて、ASIAIRで色々遊んでみようとしたわけです。

凄かったのがプレートソルビングでしょうか。撮影画面に地球マークみたいなのがあって、これがプレートソルビングボタンでした。ASI183MCとプロミナー指令だとファインダーも無いので、どっちを向いているか今一つ分かりにくいんですね。メモリ環でなんとか導入しようとするのですが、換算1200mmぐらいとなるので簡単には視野に入ってくれません。そんな時、プレートソルビングを行うと自分が向いている方向が赤緯赤経でしっかり出てくれます。赤道儀と連動してませんので勝手に導入はしてくれない(そもそも自動導入赤道儀ではありませんし…)のですが、目的の赤緯赤経に対してどっちにどれぐらいずれている、というのは分かるので、導入がむちゃくちゃ楽になります。おお、凄いぞASIAIR。

ほぼ完成になった自宅星見台 2023年2月

さて、この日のそもそもの目的、極軸合わせでした。要はASIAIRのオートガイドでドリフト確認をして極軸をそれっぽい方向に向けるのが一番の目的だったんですね。ただそれだけだと面白くないのでついでにオートガイドで撮影してしまおう、というわけでした。

極軸がそこそこ合った赤道儀はそのまま置いといて、翌日明るくなってから家の壁に印をつけて、極軸望遠鏡の北極と合わせて完了です。これで次回からはこの壁の北極印(壁極星?)を目印に赤道儀をセッティングすれば、ほぼ極軸はOKというわけです。

壁極星をセッティング 2023年2月


ただ、最初にこの印をつける位置が全然分からなくて苦労しました。なんせ極軸望遠鏡を覗いても壁しか見えなくて、壁のどこを指し示しているのか全く分からないんですね。どうしたものか…としばし悩んでハタと思いつきました。懐中電灯を接眼部に当てて照らします。やったことのある方はよくわかると思いますが、望遠鏡の接眼部に懐中電灯を当てると平行光線のビームになってしっかりポインティングされるんですね。それで壁の「この辺」というのがだいたいわかって、まずはそこに適当に印を貼り、再度極軸望遠鏡を覗いてオフセットを計って、最終的に微調整しながら十字を貼りました。

とりあえず、これまでのアレコレで、星見台のメインデッキ、そこへのアプローチ、簡易の椅子と照明、そして壁極星と、ひととおりのスタンバイができました。後は晴れて時間があればいつでも撮影できる?環境へとなってきましたので、色々テストしながら自宅撮影を楽しみたいと思います。そう、後は天気かな…(^^;

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