陰る月 雲の向こうと屋根の向こう (5月6日半影月食)


中川さんによると、この5月はこれと言って見どころは多くないのですが、月に関する見ごたえのあるものが多い様なので、「5月は月の月」だそうです。ええ、一般の人には何を言ってるんだか分からないと思いますが(^^;

さて、その数少ないイベントのうちの一つ、半影月食が昨夜、5月6日未明にありました。この月食は、先月4月20日のオーストラリア日食のペアで起きてるヤツですね。今回は半影月食のみなので、それほど気合は入りません(^^;

それでも、写真に撮ればそれなりに見えるだろうと、目覚ましをセットしておきました。結局1時ぐらいまで起きててそのまんま撮影に突入です。食の最大は2時20分頃。まだ少し余裕があります。

雲の向こうに見え隠れする満月 2023年5月6日

昼間に太陽を撮影していたのですが、風も強かったので星見台のセットは一度片づけていました。同じようにもう一度展開して、少し傾き始めた満月を狙います。ファインダーで月を導入して…と、いやな予感が的中しました。この日、てんびん座にいる満月は既に傾き始めていて、お隣の屋根にかかりつつあるのです。まだ主砲光圀さん(BORG107FL)上のカメラでは一応見えている気配(雲越しなので気配だけ)ですが、もはや時間の問題です。

とにかく、半影月食は始まっているはずなので、それっぽい写真が撮れればOKだろう、と粘っていたのですが、次々に襲い来る黒雲は何故か月の周りにだけしっかりと発生し、スッキリと晴れることは無いまま月は屋根の向こうに隠れてしまいました(涙)。しかし、時刻的には半影月食の最大までまだしばらくあります。雲に見え隠れしている月も、まだ薄雲越しに全体が均一に見えるタイミングがあるかもしれません。

かろうじてそれっぽく映った雲越しの半影月食 2023年5月6日
OM SYSTEM OM-1 M.ZD 75-300mmF4.8-6.7(300mm F7.1 1/500 ISO 1600)x2デジタルズーム

使えなくなった光圀さんと赤道儀一式を片付けて、望遠レンズを抱えて二階の窓から月を再び狙います。粘った甲斐があって、なんとか数枚、それっぽい写真を得ることができました。薄雲が次々に襲い来る状況で、風も強いのですが、とにかくそれっぽい写真が撮れただけでもラッキーということにしておきます(なんか最近こんなんばっかりですが)。それにしても風の強い一日になりました。明日は雨が強くなるのかな…。


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