玄の館 ブログの部屋
満を持し 使う縮める 焦点の距離 (M27,M31,FF130レデューサー)
2023
/
10
/
02
天体写真
こんばんは。玄です。彼岸花ういいぃぃぃいくの途中ですが、忘れないうちにイフリートにレデューサーの話をしておきましょう。
9月中旬、なかなかテストする機会が無かったFF130のレデューサー(初期ロットにプレゼントとして付いてたヤツ)をテストする機会がやってきました。晴れ間の広がる夕方になんとかセットアップをして、まだ狙える夏の対象と、上がってきた秋の対象を撮影してみました。
イフリートことZWOのFF130は直焦点で1,000mmF7.7とやや暗いのですが、このレデューサーを付けるとF5.4、700mmまで明るくなります。しかもフラットナー内蔵ですから像の平坦性等はほとんど気にする必要はありません(…のはずです)。ただ、レデューサーを後付けした場合は、大なり小なりバックフォーカスを気にする必要があります。
一応バックフォーカスは48mmマウント部で55mmとなっています
(リンク先はKYOEIさん)。Tリングがほぼ10mmですので、フランジバック44mmのEFマウントならほぼ調整なしでばっちりのはず…はずです(希望的観測)
ということで、今回はレデューサーを付けた状態で、
以前、直焦点でも撮影していたM27
を狙ってみました。
Canon KissX9i(HKIR)ZWO FF130+レデューサー(700mmF5.4 120sec×45 ISO 800)
タカハシ EM-200赤道儀 ZWO ASIAIRでオートガイド ステライメージ9+PaintShopProとIrfanViewで調整
ここは天の川の中で星が多く、テスト撮影に向いていますし、M27なら市街地の自宅からでも結構写るのでテスト撮影とは言え満足感がそれなりに得られるはずです。ということで星見台からEM-200に乗せてM27を狙います。目盛環での導入ですが、焦点距離が短くなってワイドになったからでしょうか。幸い一発で導入できました。さあさあ、たっぷりの露出をかけます。ガイドは比較的落ち着いているので、見た目はそこそこの結果になりそうですさて…
レデューサーを使っているのでISO800での2分露出ですが、コントラストも悪くなく、そこそこの写りになりました。ステライメージで処理して、さて、前回のレデューサー無しとの比較を…と見てみた所で気が付きました。なんか、暗い所の星の数が少なくない?
というか、ISO800なので感度は半分かもしれませんが、露出時間は比較として十分かけているはずです。レデューサーで明るくなっている分もう少し天の川の小さな星々が見えてきていてもいいはずなんですが、星像も含めてなーんか変です。もういちどRAW画像をチェックしてみると…
…ピンボケしとる… orz
暗い星が十分写らない理由はコレですな。ま、まぁ、とりあえずミラー切れはあるものの、周辺部までばっちりな星像になって…なって…なっていない?…。
周辺画像をチェックしてみると、ピントが合っていないこともあるせいか、同心円状に収差が残っています。ただ、これはジャスピンになればまた違ってくる可能性があるので何とも言えません。
Canon KissX9i(HKIR)ZWO FF130+レデューサー(700mmF5.4 120sec×35 ISO 800)
タカハシ EM-200赤道儀 ZWO ASIAIRでオートガイド ステライメージ9+PaintShopProとIrfanViewで調整
実はこの後、ピントを合わし直した上でM31を狙っていました。こちらはついでだったこともあり、枚数は35枚とちょっと少な目です。それでも画像処理を進めていくと、結構淡いところまでモクモク見えてきました。やっぱりアンドロメダ銀河は明るいんだとは思いますが、それでも自宅からこれだけのものが撮れるのであれば、なかなか楽しいものがあります。晴れて時間と体力さえあればどんどん撮影したくなります…。
で、この画像の周辺部を見て見ると、さっきのM27のピンボケ写真とは逆で、放射状に星が伸びて見えます。これはレデューサー等のバックフォーカスが十分確保できていなくて短い場合に見られる傾向です。ならば、少し伸ばしてやればいいはずで、なんとかなりそうです。海外の掲示板と蚊を見ると、10mmぐらい伸ばした方がいいという話もあります。それはまぁ極端だとしても、微調整は必要かもしれません。
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