赤外も しっかり撮るには 難しく (M74,M33)


こんばんは。月はまだ大きいのですが、ここのところ晴れ間が続いたので自宅での撮影にチャレンジしている玄です。

先日の小海での星フェスで、気絶したついでに?IR640の赤外フィルターを手に入れていました。これで自宅からでも銀河を狙うことができるかも、ということで早速テストです。幸か不幸か下弦前の月があまだありますので、月明かりとの競合も見ることができそうでした。

…が…。

結論から言いましょう。簡単ではありません。ガイド精度や画像処理を含めて、まだまだ精進が足りませぬ。自宅銀河撮影うほうほになるためには、まだまだ先は長そうです。

自宅でギガントを振り回す 2023年11月

まずは11月2日、木曜日の夜、いい天気でシーイングも良かったようなので、木星撮影も含めて色々ためしてみようと、ギガントを展開しました。赤道儀はいつものEM姫(EM-200)です。カメラは普段はKissX9iとかを使うのですが、今回は惑星撮影も銀河撮影も今年購入した新しいカメラ、ASI585MCです。これは小海の講演でもRYOさんも推奨していた赤外感度のあるカメラですので、IRフィルターを付けることで月明かりで市街地の自宅からでもそこそこ行けるはずです。ただ、普段CMOSカメラにはUV/IRカットフィルターを装着しているので、まずはそれをきちんと外して更に赤外フィルターを装着する必要があります。今回はコマコレの前に装着しました。2インチフィルターだと、ここが一番使いやすいんですよね。

赤外画像で写すM74銀河。自宅からならまぁ… 2023年11月
ZWO ASI585MC Orion CarbonSTD300mm+SkyWatcherF4コマコレ(1200mm F4.0 120secx29 ゲイン180)
タカハシ EM-200赤道儀 200mmF4+ASI183MC+ASI Air2でオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

ただ、ASI585MCだと、おおよそフルサイズの3倍の焦点距離相当になります。1200mmのギガントだと3600mm相当。これに今回ターゲットにしたM74を手動で導入するのは至難の業です。ただ、ASIカメラで撮影するということはASIAIRを使うという事。ということはプレートソルビングが簡単に使えます。銀河の赤緯赤経を元に微調整を…とやっていたのですが、目的の座標に来ても銀河が見えません。変だなぁ、と思ってたんですが、普段導入に使っている座標はステラナビゲーターの「視位置」これが2000年分点と微妙に違っているんですよね。それに気が付いて慌ててASIAIR無いの銀河カタログから座標を再度確認。今度は無事に導入できました。うん、プレートソルビングってやっぱりすごい。

ただ、赤外だとそれなりに光の量が少ないからでしょうか。露出2分でそれなりのゲインを稼いでも、なかなか銀河は見えてきません。思い切ってゲインを上げるか、この2倍ぐらいの露出をかけた方がいいのかもしれません。暗い被写体を無理やり持ち上げている関係もあって、縮緬ノイズだらけになってしまいました。

それでも、なんとか銀河の形は分かりますし、赤ポチっぽいのもそれなりに写ってくれました。EM-200は赤経方向の調子が悪くてオーバーホールが必要なんじゃないかと思っているんで、ガイドはいまひとつの結果ですが、赤外フィルターの初挑戦としては、かろうじてなんとかなった、と思っています。

自宅でAXJに乗せたイフリート 2023年11月

調子に乗って翌日、3日の夜はイフリート(ZWO FF130)を引っ張り出してみました。まぁ、目的としては前日の惑星撮影との比較がメインでしたが、このまま赤外撮影もチャレンジしてみようという魂胆です。前日のM74がそこそこ写ったので、今回はM33を狙ってみました。

赤外を使ったはずのM33 結果は… 2023年11月
ZWO ASI585MC ZWO FF130+レデューサー(700mmF5.5 180secx30 ゲイン180)
ビクセン AXJ赤道儀 200mmF4+ASI183MC+ASI Air2でオートガイド ステライメージ9+PaintShopProで処理

赤道儀は乗せ換えが若干面倒ではあったんですが、ガイド精度が上がるかどうかを確認しておきたかったので、AXJを引っ張り出しました。赤経方向は見事に1秒以下にガイドが安定したのですが、今度は赤緯方向のガイドが安定しません。バックラッシュの設定がまずいのか、ハンチングするか、やたらぴょこんと跳ねるか、そんな感じで星がなかなか点になってくれません。うう、ガイド撮影からは見放されているんだろうか…。まぁ、この辺は星本TENのバックラッシュ設定をいずれいじってきちんとさせたいとは思います。

で、M33なのですが、ダメダメでした。ここまで読まれた良い子の皆さんは、だいたいオチが見えたんじゃないかと思います…。そう、前日と違って今回はUV/IRカットフィルターを外すのを忘れてしまったのです!。

出てくる画像がずいぶんと暗いなぁ、とは思ってたんですね。結果として、恐らくやや広めのHα近辺の波長を使った画像が撮れている形かと思います。いや、その結果を得るだけなら普通に?デュアルバンドフィルターとかでいいじゃん…。

ガイドずれやたわみの関係もあって縮緬ノイズもひどいのですが、これはクールファイル補正を使用としたものの、あまりの面倒さに挫折してしまっています。普段はステライメージのイージーモードで処理をしているのでなおさらです。これはもう、冬休みの宿題かな…(長いな)

と、とにかく、課題いっぱいの今回の撮影でした。赤外フィルターのポテンシャルはありそうなんですが、それをきちんと引っ張り出してやるためにはまだまだ勉強が必要そうです。ガイドの安定化も含めて、ぼちぼちやります。ぼちぼち…

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