狙えども 思ってたよりも酸っぱい(失敗)レモン (レモン彗星 C/2023 H2)
11月上旬から中旬にかけて地球に接近して明るくなった姿を多くの方が撮影しているのを見て「こりゃあ、宅撮りでも狙えるんじゃね?」と思って慌てて撮影してみました。ただ、宵の内の早い時間に隣家の屋根に隠れてしまうので、早めに狙う必要があります。
11月13日の宵の時間帯に狙うチャンスが来たのでチャレンジしてみました。露出時間はあまりかけられませんが、ガイド撮影した方がいいだろうと思ってスタンバイして、ASIAIRでガイドを…とキャリブレーションを始めたのですが、赤緯方向がうまく動かなくて終了してくれません。3回ほど繰り返してみましたがうまく行かず。彗星高度がどんどん低くなってきたので最終的にあきらめました。30秒露出で存在は確認できていたので、そのままノーガイドで30秒露出を連写します。なんとかなるか…と思ったのですが、ステライメージで現像、彗星スタックをしてみると、なんだかうまく彗星をスタックしてくれません。何度かやって見たけどこれまたうまく行かず、どうやら彗星が淡すぎてその辺がうまく働いていないような気配です。更に撮影した全部をスタックするとなにやらものすごいムラが出てきます。

Canon KissX9i(HKIR) KOWA PROMINAR+TX07T(350mm F4.0 30sec x12 ISO1600)
タカハシ EM-200赤道儀 DPP4+YIMG+ステライメージ9+PaintShopProで処理
これはいかん、ということでもう少しマニュアルな処理を進めます。DPP4でRAW現像をして…とここで気が付きました。撮影結果の後半は雲が張り出してきたみたいで、最終的に半分以上が雲に覆われています。この辺も含めてスタックしてしまったのですごいムラムラになったんですね。
雲が入っているのは除外した上でRAW現像し、YIMGで彗星核を全部指定した上でスタックします。とりあえずこれで彗星は浮かび上がってきたのですが、いかんせん淡い。ムラを取りながら強調処理を繰り返すこと数回。ようやく写真のような形で彗星ぽい姿を出すことに成功しました。これでもまだムラムラですけどね(^^;
この彗星はこの後急激に暗くなってしまうのと、南に低くなってしまうのでもう家からは撮影出来ないのですが、年末年始にはこのほかに7等級まで明るくなる彗星がいくつかあるようです。やっぱりフィルターを入れないとダメかなぁ。

後はガイド撮影がうまく行かなかったのが気になります。EM姫(EM-200B)も今一つ調子が良くないので、メンテに出すか、新しいのが欲しくなります。実はSHPARPSTARのMarkIIIが気になっていたのですが、気が付いたらシュミットさんのHPから消滅しています。何か問題があったのか、売れないからひっこめたのか…やや大きめの筒を乗せられる波動歯車赤道儀としていい感じだったんですが、似たようなクラスの赤道儀がなかなかないのでちょっと気になります。ここはもう、iOptronに行くしかないのでしょうか…(^^;
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