寄せる闇 寄せる冬かと 波の音



 雲はそれなりに出ていたのに、夕焼けがいまいちだった空を撮影した後、何か被写体は無いものかと振り返ると、砂浜が目に留まりました。いつもはあまり撮影してみようとは思わなかったのですが、この日は望遠レンズを持っていなくて、EOS30Dの方はいつもの10-22mm、E-3の方には12-60mmを付けていたので、広角で空と砂浜、波を同時に狙ってみました。空はどちらかというとオマケで、暗くなった砂浜で波の動きを狙ってみたわけです。最初は撮り比べてみようとは思っていなかったのでアングルや波の形が揃っているわけではないのですが、少しは違いが分かるでしょうか。色合いについてはどちらもコントラストと彩度をかなり上げてあるのであまり(というか全然)参考にはならないのですが、個人的には「手ぶれ補正の無い10-22mmでも結構イケるじゃん」と思ってしまいました。他の撮影条件ではこうは行かないかもしれませんが、これぐらい広角だと多少の手ぶれは全く気にならないのかもしれません。それでも、この1/n秒のシャッタースピードまで長くなると、E-3の手ぶれ補正が頼もしく思えてくるのも確かです。また、EOS30Dの方はF16まで絞って、「ホコリが写ったらどうしよう…」と心配しながらの撮影でした。あ、今気がつきましたが、E-3ではISO400まで自動で感度アップしてしまっています。F22まで絞ったのは無駄…(^_^;)。
 また、こうして比べてみて思ったのは、必ずしも超広角が必要ではないのでは?と思える事でしょうか。E-3+12-60mm(広角側で24mm相当)の、そこそこの広角があればかなりの表現が出来るような気がします。EOS30Dだと、この画角に対応するレンズが無いのも難しい所でしょうか。EOSシステムだけを見ればEOS5D+24-105mmF4ISを買えば同じような事、もしくはこれ以上の事ができるのでしょうが、価格も倍ぐらいしてしまいそうなので、この辺の写真までは個人的にはE-SYSTEMでいいぞ、と思ってしまいます。これ以上の露出が必要とか、ノイズが気になる天体写真とかになるとまた違ってくるのですが…。
 もっとも、10mm(16mm相当)と12mm(24mm相当)の間に明確な差があることも確かです。空の撮り比べも実はしてあるのですが、そこはもっと差が大きく出ていました。竹の8-16mmズームとかは当面出そうにないので、ここはやはり9-18mmを導入したい所です。来年の桜が咲く頃までには、E-30と同時に導入したいのですが、果たして…

上:Canon EOS30D EF-S10-22mmF3.5-4.5(10.0mm F16 1/2sec ISO 100)
下:OLYMPUS E-3 ZD12-60mmF2.8-4.0 (12mm  F22 1/3sec ISO 400)

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