日食を さえぎる雲と 知恵比べ




本日の日食、南西諸島では雨のところもあったりでいまいちだったようですが、こちら愛媛ではかろうじて見ることができました。朝は雨も降っていたりしたのですが、次第にやんで、日食が始まる9時40分ぐらいにはうす雲がどよ~んと広がる状態に。学校のグランドの隅に陣取ったものの、なかなか太陽は顔を出さない…と思っていたら、10時過ぎから次第に雲の薄いところから太陽が顔をのぞかせるようになってきて、一番欠ける11時ぐらいにはしばらく観察することもできました。一番欠けた状態だと、85%ほど欠けているとのことで、実際、辺りはほんのり薄暗くなり、セミの声は聞こえなくなり、涼しい風が吹き抜けていきました。なんともいえない、不思議な感じでした。

 写真の1枚目と3枚目は同じ露出で撮影したもので、1枚目が日食初期の10時に撮影したもの。3枚目は食が最大になる11時に撮影したものです。こうしてみると相当に暗くなっています。オートで露出を見てみると、上の時刻では1/400秒と出て、下の場合は1/80程度までシャッタースピードが落ちていました。やはり、1/5程度まで光量が落ちていたことになります。80%欠けていた、というのもここから分かるのは面白いところです。こうしたことが簡単にできるようになったのも、デジカメならではですね。
2枚目の写真は食が最大の頃に顔を出した太陽を望遠鏡で捉えたもの。プリンター用紙に投影してみているのですが、雲越しなので、光が足りず、かなり接眼レンズに近寄せて撮影してます。それでも子供たちは歓声を上げてくれていました。
ちなみに、先日の2枚重ねのフィルター、怪我の功名とでも言いましょうか、1枚では色が薄くてまぶしいはずだったのですが、うす雲を通して見る場合、肉眼ではまぶしいけど、通常の太陽観測フィルターでは濃くて見えない、という場合が今回多く、それなら、と2枚重ねのフィルターを1枚にして使ってみました。今回のような場合にはこれがドンピシャで、かなり役に立ってしまいました。

1,3枚目:OLYMPUS E-330 ZD14-42mm F3.5-5.6(19mm F5.6 1/400sec ISO 100)
2枚目:OLYMPUS E-3 ZD12-60mmF2.8-4.0(60mm F5.6 1/180sec ISO 100)(望遠鏡は400mmF5.6+K20mm接眼レンズ)

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